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KUBO/クボ二本の弦の秘密

 03, 2017 13:20

瞬きすら、してはならぬ。


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ストップモーションアニメ、<KUBO/クボ 二本の弦の秘密>を、2日連続で観てきた。

同じ映画を何度も観ることが殆どないわたしにとって、かなり珍しいことで、しかも劇場で2回とかは初めての経験でした。
ただもう、それくらい観ていたかった。

そして、2度目に観てもやっぱり最高でした。

最初に観たとき、開始直後の海のシーンから心を奪われて、そのまま何度も泣きました。
最初に思ったのは、わたしがその仕事、つまりストップモーションアニメを作る側の人間じゃなくて良かったと言うことでした。
こんなに凄まじいものを観てしまったら、完全に打ち砕かれてしまうんじゃないだろうかと思ったから。

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同時に全く反対の想いもあり、なんにせよ、モノを作ることにおいて、強く心を揺さぶられる作品であることは間違いない。と確信しました。

それは技術の問題だけではなくて、そのストーリーに関しても、本当に美しい物語で幸福でした。
悲しいお話しでしたけど、圧倒的に幸福でした。

音楽も良かった。
エンディングで流れる「While My Guitar Gently Weeps」
三味線でアレンジを加えてある。
ボーカルは女性歌手なんだけど、それもとてもいい。
日本語吹き替え版では、最後に吉田兄弟のInstrumentalが流れて、そのアレンジもすごく良かった。

DSC_0022.jpg


クボを2日続けて観て、頭の中はいっぱい。
落ち葉を観ても思い出す。あの素晴らしいシーンを。

昨日はメイキング画像を観て、結局また泣いた。



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この何週間かで映画を数本見た。
あ、家でね。

<SPY>
<10 クローバーフィールド・レーン>
<クローバーフィールド/HAKAISHA>
<64>
<われらが背きしもの>

<SPY>はコメディ。

51EL-hxpnfL.jpg

これが結構面白くて、主役の女の人はコメディアンなのだそう。
娘は「ゴーストバスターズ」に出てたひとだ!と大喜び。(彼女は新作のゴーストバスターズが大好き)
ストーリーも良いし、笑いも滑ってないし、ジュードロウはかっこいいし、言うことなし。
夫は仕事で部屋に籠っていたので、娘と二人で観たんだけど、一緒に観て笑いたかったよ。

<10 クローバーフィールド・レーン>
を先に観たんだけど、えーっと、<クローバーフィールド/HAKAISHA>とつながりは・・・ある。少し。
まぁ、わたしはJJ・エイブラムスが好きなので、寛容な心でもって観ていたので、いろいろ許す。
っていうか、許すしかないんだよね(笑)
<10>の方だけなら、普通に面白いかもしれない。
<HAKAISHA>の方は、かなりの許しが必要(笑)

<64>
良かった。
前後編に分かれてて長いけど、前編を観ればこの作り込みかたなら長くなるのも仕方がないと思える。
心の動き方が丁寧に描かれていたと思う。
対して後編は、ちょっと荒かった印象。
結末にもっていかないとしょうがないから、そうなるのも理解はできるけど。

<われらが背きしもの>

mainimg.jpg

これはかなり良かったなぁ・・。
ジャンルとしてはスパイとかロシアマフィアを取り扱ってる。
それ系で言えば、そういえばイースタンプロミスも最高だった。
この映画は全く趣が違うけども。
それでわたしは、そもそもアメリカ的なことがあまり好きじゃないんだけど(年をとったり子どもをもったりして、好きになった部分もあるけど)
と、いうか、ヨーロッパ的な方が好み。と言い換えようか。
それで特に風景とか景色に対する感性が重要なんだけど、この作品に出てくる雪に覆われた森とか、スイスの山とかロンドンを眺めるところとか。
そのシーンだけで充分この作品が良いものと言っていいくらい、好き。
フレームの収め方なのか、配置の仕方なのか、焦点の当て方なのか。
こういうのはね、アメリカじゃ撮れない(キッパリ 笑)

ベルギー奇想の系譜とクエイ兄弟

 10, 2017 17:16
先月の話しになりますが
松涛美術館でやっていた<クエイ兄弟ーファントムミュージアムー>と、Bunkamuraでやっている<ベルギー奇想の系譜ーボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで>を夫と観てきました。

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ブラザークエイの展覧会は本当に素晴らしくて、(こういう世界観は好き嫌いがあるものだと思うけど)たぶん、始終半笑いの顔で嬉しいのとか憧れとか好き!とか、いろんな感情が入り混じって観ていたように思う。
もともとドールが好きですし、ほんのちょっとダークなのも好きですし。
まぁ、この塩梅が難しいんですけどね(笑)

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ベルギー奇想の系譜は、楽しみにしていた展覧会だったんだけど、あまりしっくりこなかったです。
2年くらい前かな?もう少し前かな?神奈川県立近代美術館で<幻想の系譜ーゴヤからクリンガーまで>というのをやったんだけど、その展覧会に遠く及ばない内容でした。
まぁ、比べるものでは無いんだけど、神奈川県立近代美術館所蔵の作品の出展もあったので、そしてそれはかなり良かったので・・。

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面白い作品とそうでない作品の差が激しくて、なんだろうな、構成?もしっくりこなかった。
現代にいたってはもう、むしろイラナイ。。。。(個人の感想です)

でもまぁ、そうは言っても、モノを見て回ること自体が面白かったので、楽しい一日でしたよ^-^



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心のボリューム

 06, 2017 19:44
眠る前に、夫とよくドラマとか映画を観てるんですけど、夫が入院していた時に「パソコンで何か観ようか?」と言う話に。
今、動画を観られるサイトがたくさんありますけど、お互いにアマゾンのプライム会員だったこともあって、アマゾンプライムビデオに決めて、どれがいいかなーとラインで相談してました。

いやぁ、便利な世の中になったもんだなー。

海外ドラマが好きでいくつか観てるんですけど、ちょうど観ているシリーズの最新作は取り扱ってなかったので、いくつかチョイスしてみた中で、すごくお気に入りになってしまったドラマと出会いました。

【パーソン・オブ・インタレスト】


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これ、本当に面白いんです。
脚本がすごく良くて、マンネリ化しない、飽きさせない、とってつけたような感じがない、展開やタイミングが絶妙、キャラ付けがしっかりしている、物語もセリフもいい!
さらに、キャストのそれぞれがとても魅力的で引き込まれる。
今までいくつかお気に入りのドラマはありますが、わたしの中で確実にベストスリーに入るドラマです。

それで、今、シーズン3を観ているんですが、そこに出てくる登場人物の一人「ショウ」が、嬉しいとか悲しいとか、そういう感情がわからない、怒りの感情だけ少しわかる。という設定なんですね。
なにかの発達的な障害があるのかもしれないです。






以下、ネタバレがありますので、かまわない方だけご覧ください。










そして自分は、そういう感情を持ったことが無くて、幼いころから人と自分はどうやら違うと思って生きてきたと言うことを、ある事件で命を助けることになった少女に告白するんです。

そしてその命を助けてもらった少女はショウに感謝して、その気持ちとして自分が大事にしていたメダルを渡すんですが、メダルを見たショウは「こういうの(大事なものをもらっても)、何も感じないんだけど・・」と言うんです。
それに対して少女は「知ってる」と、当たり前のように返事をします。
さらに少女は「あなたはそういう感情が無いんじゃなくて、心のボリュームが小さいだけなのよ、古いカセットレコーダーみたいに、だから耳を澄ませて良く心の声を聴いてあげて」と、これは正確なセリフじゃないですが、このようなことを言うんです。
(お話しの中にいくつもの古いカセットレコーダーが出てきたので、そのようにと表現している)

なんていうか。

ボロっと、ふいに、意表を突かれて、涙がね、ボロっと零れ落ちたんですよ、わたしのね。

なんだこれー、こんなこと言うー?えー、すごいんだけど・・・。

その後の数日間は、このことばっかり考えてました。


他にもね、わたしの心に響く言葉がたくさんあって、最初はすごく面白い!と思ってわくわくしながら見始めて、その後、いいね~と感心をもって見続けて、今シーズンは結構心に響いて泣くことが多いです(笑)

まー、かなりおすすめのドラマなので、お時間のある方はぜひ!
ちなみにわたしは、日本語吹き替え版で観ています。


*****追記*****

後日談です。

先日、パーソン・オブ・インタレストをすべて観終わりました。
最近よく聞く「〇〇ロス」になりそうなほど、素晴らしく面白いドラマでした。

この上記の登場人物、名前をショウと言いますが、ショウは他の登場人物であるルートと深い深い絆で結ばれることになります。
そのルートが伝えたかったことをショウは「マシン」から聞きます。


「あなたは自分がおかしいと思ってきた。他の人たちとものの感じ方が違うから。
でもルートは、それがあなたの美しさだと思ってた。
彼女には見えてたの、あなたの形は真っすぐな線、一本の矢。」

形もひとそれぞれで、美しさもひとそれぞれで、何を美しいかと感じるのもひとそれぞれで。

あなたはあなたでいい。


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引き寄せられるもの

 23, 2017 19:33
先日、録画してあった「あん」という映画を観ました。

樹木希林さんが主演の映画です。
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%81%82%E3%82%93/351330/

いやぁ、なんかもう、本当に素晴らしい映画でした。
相変わらずボキャ少な目でお送りしてますが。
166828_01.jpg

実は、どんな映画か全く知らなかったんですよね。
たぶん、テレビやCMなどで、なんとなくタイトルを知っていて、しかもそれが、どことなく評判が良いようで、わたしとしては、和菓子屋のおばあちゃんとその周辺の人々との関わりかなんかを書いた、ハートフルなお話しなんだろうな。くらいに思ってたんです。
で、なんとなく、話のタネに見てみようかなぁと。

そこで最初のシーン、なんの変哲もない朝のシーンがあるんですけど、それを観た瞬間に「あ、これ、いい映画だわ、たぶん」って思ったんです。
それで少し期待が上がって、そのまま見続けていました。
まず、男の人がどら焼き屋さんをやっているんですけど、その店にはイートインスペースがあって、中学生の女の子たちが小鳥みたいにしゃべりながらどら焼きを食べてるんですね。
男の人は、たぶん、ちょっと煩いなと思いながらも適度な距離を保ちながら、どら焼きの皮を焼いているんです。
しばらくして、複数の女子が帰り、ひとり静かな女子がやってきたころ、アルバイト募集の張り紙を見た老女が、お店で雇ってもらえないか聞いてくるんです。

さすがに老女すぎて、男の人は適当に流しながらやんわり断るんですけど、老女、くじけないんですね(笑)
で、自分の指はちょっと不自由だから、時給が300円でいいとか200円でもいいの。なんていいながらね、変形してこぶなどが出来た指が画面にうつるんです。
その時、「あ。」って思ったんですよ。

指の変形が出る病気なんてたくさんあります、良く知れたリウマチなんかでも出ることがありますし、ヘバーデン結節ですとかね、いろいろあるんです。
でもそれを見た瞬間に、「あ。」「ハンセン病だ」と思ったわけです。

他の人もそうだかわからないですけど、わたしは、「理由はわからないんだけど、ちょっとこれに興味がある」というか、惹かれるというか、無視できない。みたいなものがいくつかあって、その一つがハンセン病なんです。

本当に理由はわからないんですが、テレビなどでハンセン病のことをやっていると見ないではいられない。
自分の中で、なにか、とても大切なものがあって、その根本みたいなものが、ハンセン病の歴史ですね、差別とか偏見とかね、それを国ぐるみでやっていたことが、なんかもう本当にやり切れなくてですね、それを思うと「きちんと知らなくては」みたいな感情が動くというか・・・いやもう、うまく言えないんですけどハンセン病の歴史の何かが、わたしの琴線に触れるんですね。
だから、その指を見た途端、「この映画はきちんと観なくては」とスイッチが入って、隣で寝ていた夫をたたき起こし、「この映画はきっと良い映画なので一緒に観よう!まだ30分も観てないので!」と言ったわけです。

どんな映画なの・・・?と聞く夫に、「知らないけど」と前置きをしてから、30分くらいのあらすじを話し、「指」のことを告げて「たぶん、ハンセン病だと思うんだ」と言うと、夫はすぐに「あぁ」と納得してくれました。


そして案の定というか、まんまというか、わたしのツボに刺さりまくったこの映画は、わたしをボロボロに泣かせて、夫の膝の上で眠っていたわたしの愛猫のポロが、わたしを心配してニャァン!とわたしの顔を覗き込み、ぺろぺろと手をなめたりしながら慰めにやってきて、わたしはポロの背中を撫でながら「大丈夫よ、大丈夫よ」と安心させないといけないのでした。
DSC_2246.jpg

しかし、樹木希林さんは、すごい役者さんだなぁと、あらためて思いました。

とても良質の映画です。ぜひ。



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